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大男がカメラの前で泣いている。
その大男は、全米プロバスケットボールNBAの今季のMVPを受賞したケビン・デュラント選手だ。大男の泣きながらの受賞スピーチはアメリカ中の老若男女をも泣かせ、歴史に残る名スピーチと評判になっている。彼は家族のひとりひとりに感謝の言葉を述べていき、最後にシングルマザーで苦労をしながら育ててくれた母親への言葉を語った。
「僕はうれしいことがあると、あの頃のことを思い出すんだ。初めて自分たちのアパートに引っ越した時にベッドも家具もない部屋で家族で抱き合ったことを」と。今の彼の成功は「あの頃」の苦労を乗り越えた自信が土台になっている。


涙流さずには見られない感動のスピーチ!

 

今季の全米大学体育協会(NCAA)男子バスケットボール大会で優勝したコネチカット大学の選手は、「僕は、空腹を我慢しながら眠りにつくことがある」とスカラシップだけでは充分ではない大学生活の苦労を語り話題になった。彼もまた貧しい家庭に育ち、苦労をしながら大学へ通い、空腹に耐えながらプロ選手になることを目指している。
 

仕事で出会ったミャンマーの24歳の女性は7人で小さなアパートをシェアし、日系企業で働いている。田舎にいる親は教育を受けずに育った世代だが自分を大学に進学させてくれ、いつも応援してくれているという。「わたしが頑張れば親が楽になる。そしてこの国のためにもなる」と親に仕送りをしながら質素な暮らしをし、目を輝かせて一生懸命働いている。
 

2014年の今日、世界中には、こんな苦労を体験している若者たちが大勢いる。そして彼らは苦労をバネに成功を手にしていくであろう。
高校時代、「自分を鍛えるのだ」と早朝の新聞配達を始めた友人がいた。彼女はお金に困っていたわけではなかった。「変な奴」と友人たちと冷ややかな目で見ていたけれど、大人になった今、彼女の先見の明に感服する。苦労は人を強くする。彼女は将来の自分のためにあの時、苦労を買ってでたのだ。
 

さまざまな国でさまざまな逆境を乗り越えた若者が世界の舞台で活躍をしていく。彼らと肩を並べて切磋琢磨していく日がきたときに強いのは誰だろうか?どんなにエリート教育を受けていても、言葉がしゃべれても、グローバルに戦える人間としての真の強さは育まれない。「あの経験が自分を強くしてくれた」と胸を張って語れる人生経験がどれだけの日本の若者にあるだろうか?親としてベストな環境を与えることばかりを考えてきたけれど、子供に苦労をさせていないのは子供のためになっていない...とわたし自身も反省をしている。
 

若い頃の苦労は自分を鍛え、必ず成長に繋がる。ものの溢れるこの時代、子供に買ってあげなきゃいけないものは、「若い頃の苦労」である。みなさん、急いで買いにいかせましょう。

Let’s Go Feisty!


この記事は、教師力向上マガジン「キンジロー」
『いじりめぐみが新のグローバリズムを問う!』に掲載されました。

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