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暑い日本に来ています。
最後に真夏の日本を体験したのは、3年前の8月のことでした。
それは、予期せぬ真夏の日本への旅でした。
会社員時代の友人から「Sが亡くなった」とメールをもらい、翌日には飛行機に乗っていました。

 
Sは広告会社時代の同期の女子でした。
雑誌局でいつも忙しく働いていました。
先輩と社内結婚をし、ハッピーな会社生活を送っていました。
仕事が大好きで、同期でも一番乗りで部長になったできる女でした。

入社20周年の同期会のため来日した時に、Sは幹事をしていました。
みんなで集まることに一生懸命になっていました。
久しぶりに会った面々から、彼女はガンを患っていたことを知らされました。

 

同期会で久しぶりに再会ができたおかげで
その後来日するたびにSと会うようになりました。
Sのガンは完治したいたはずなのに、その後再発してしまいました。
わたしは赤坂の焼肉屋で彼女から再発したと直接告白されました。
会社の仲間にはまだ言えないんだってSは言いました。
一緒に数秒泣きました。
数秒だけ泣いて、彼女は
「きっと誤診にちがいない!」
「すぐに会社に復帰するから!」
「絶対死なないから!」
っと元気に言ってくれました。
仕事の大好きだったS、だけど治療のために部長職を降りました。
治療に入るぎりぎりまで深夜まで働き、 仕事のひきつぎをスムーズにできるようがんばっていたそうです。
その彼女が闘いに挑むメールをくれました。
そこには、こう書いてありました。

 

「無理するなっていわないで。無理してでもやりたいことがいっぱいあるんだから」

 

今度はひとりで泣きました。
「無理してでもやりたいこと」
自分にどれだけあるのかな・・・と考えました。
漠然としたやりたいことを抱え、 まあ、そのうちできるようになるだろう・・って思うことはたくさんある。
だけど、 わたしの「無理してでもやりたいこと」、 まだわたしは、見つけてないのではないだろうか。

 

生きるエネルギーに満ち満ちていたS。
全身全霊で生きるために戦ったけれど、3年前の今日、天国へ。

お葬式は盛大でした。
Sの地上でのはかなくもエネルギッシュな生涯に大勢の人々が感銘を受け、敬意を払いに集いました。
ひまわりに囲まれた若々しいSらしい集いでした。

 

8月がくるたびに自問します。
「おまえは自分の人生を思い切り生きているのか!」と。

 

わたしにはあるか?
自分で逆境を乗り越えてやる!という気合い。
自分のやりたいことは誰にも邪魔されない!という気合い。
アツく生きる気合い。

自分でコントロールできないことが多いのが人生。
それは、仕方がないことだ。
それでも負けずにチャレンジする。
無理をしてでもつきすすむ。
それが、わたしたちのやるべきことだと思うのです。

「無理をしてでもやりたいことがある」
堂々とそういえるように とことんファイスティーに生きていかねば。

 

Sよ、わたしはどうだ?
もっともっと濃く生きなきゃだめだよな?
Sの墓前で語り掛け、思い切り献杯した2014年8月13日。

 

生きていられるわたしたしたちに、ぐだぐだ愚痴り、でれでれしている権利などない!
生きろ!
思い切り生きろ!
泣け!
へこめ!
へこんだら、立ち上がれ!
痛いも痒いも悔しいも憎たらしいも生きているから味わえるんだ。

 

真につよくあかるくたくましく生きていくために、
わたしは毎日Sのことを想う。
Sの形見のネックレスは毎日わたしの胸でわたしに気合いをいれてくれる。
Let’s Go Feisty!と、彼女の声が今日も聞こえる。

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